滋賀県米原市(しがけんまいばらし)

【第4弾】日本百名山・霊峰 伊吹山を未来へつなぎたい!【伊吹山植生復元プロジェクト】

寄付金額0

目標金額10,000,000

達成率0%

  • 達成率

    0%
  • 支援人数

    0
  • 終了まで

    181日/181

寄付募集期間

2026年09月17日2027年03月17日181日間)

概要

滋賀県米原市 × YAMAP

令和5年7月、滋賀県米原市にある伊吹山は局所的な豪雨に見舞われ、登山道が大きく崩落しました。3年以上が過ぎた令和8年9月現在においても登山ができない状況です。
登山道崩落の原因は地球温暖化の影響で急増する集中豪雨やニホンジカの食害による山肌の裸地化などが原因です。
皆様からのご寄付により、シカの捕獲や獣害柵の設置などの事業を推進させていただくことができました。ありがとうございました。
伊吹山の豊かな植生と生態系を守り未来につなぐため、引き続きシカの捕獲や土砂流出が深刻な南側斜面の崩壊防止、植生回復に取り組みます。

2023~2025年度の伊吹山植生復元プロジェクトの取組実績

2023~2025年度は多くの皆様から、温かいご支援をいただきありがとうございました。
いただきましたご寄付は、下記の事業などに大切に活用させていただきました。

①アーチ式獣害ネットの設置
②土のう筋工の設置
③土砂流出対策試験施工の実施
④増えすぎたシカの捕獲

今年度以降も、霊峰・伊吹山の豊かな植生と生態系を守り未来につなぐため、継続してシカの捕獲や南側斜面の崩壊防止、植生回復に取り組んでまいります。
引き続き、皆さまからの温かいご支援を心よりお願い申し上げます。

みんなが愛する霊峰・伊吹山

冬の伊吹山と三島池
冬の伊吹山と三島池

滋賀県最高峰である伊吹山(標高1,377メートル)は滋賀・岐阜の県境にそびえ、あたかも独立峰のような美しく雄弁な山容を見せてくれます。
『古事記』のヤマトタケル伝説にも登場し、古来から霊峰として崇められている伊吹山。また、その特異な地理的・気候的条件から、固有の生態系が発達し、自然豊かな植物の宝庫としても知られています。

(左)サラシナショウマ (右)ルリトラノオ
(左)サラシナショウマ (右)ルリトラノオ

危機に瀕する伊吹山

そんな伊吹山が今、大きな危機に瀕しています。

2023年7月、伊吹山の南側斜面はゲリラ豪雨に見舞われ、斜面の各所から土砂が大規模に流出し、深い谷筋によって登山道が寸断されました。その後も集中的な降雨がある度に谷筋が拡大し、現在も麓からの登山ができない状態となっています。

2023年7月豪雨により登山道が大規模に崩落
2023年7月豪雨により登山道が大規模に崩落

土砂崩れが起こった原因の一つが、1日に1頭当たり3~5kgの草を食べるといわれるニホンジカによる食害です。

伊吹山でのシカによる食害は2000年代から少しずつ見られ始め、地球温暖化の影響で雪の量が減り、越冬するシカの数が増え続け、植物が急速に減少。シカが縦横無尽に駆け回ることで生じる踏圧害もあり、山の斜面が裸地化してしまい、地面の保水力が低下することで斜面の土壌浸食が次第に広がり、さらに地球温暖化の影響による豪雨が重なり、大規模な土砂流出に至りました。

保水力を失った伊吹山の斜面
保水力を失った伊吹山の斜面

伊吹山麓の集落に土砂災害が発生

そして、2024年7月1日に、伊吹山麓の勝山谷から発生した土石流が、麓の集落である伊吹地区を襲いました。

市は災害対策本部を設置し、警戒レベルが最も高いレベル5「緊急安全確保」を発出。近くの建物や自宅の2階以上、斜面から離れた場所など周囲の状況を確認し、少しでも助かる可能性の高い行動をとるように呼びかけました。
土砂崩れの現場では、山から県道に向かって土砂や石、倒木などが大量に流れ込み、県道を横切るように茶色く濁った水が強い勢いで流れ、滝のように下の住宅のほうに流れ落ちました。

今までの土砂崩れは伊吹山山中で起こった災害であったために人や人家への被害は出ませんでしたが、ついに人家にまで被害が出てしまう結果となってしまいました。

県と市は、今後の抜本的な対策事業実施に向けた調査設計業務等を進めています。

米原市の取組

危機に瀕している伊吹山の再生に向けて、市では、県や地元の方々、連携協力企業やボランティア団体と連携しながら、「伊吹山植生復元プロジェクト」に取り組んでいます。

「伊吹山植生復元プロジェクト」ロゴマーク
「伊吹山植生復元プロジェクト」ロゴマーク
伊吹山植生復元プロジェクトについて

【2023~2025年度の伊吹山植生復元プロジェクトの取組実績】

(1)アーチ式獣害ネットの設置状況
(2)土のう筋工の設置状況
(3)土砂流出対策試験施工の実施
(4)増えすぎたシカの捕獲

アーチ式獣害ネットの設置状況

2024年9月に施工完了したアーチ式獣害ネットの経過状況です。
施行箇所には、播種・移植した伊吹山産の在来種をはじめ、様々な植物が繁茂し、遠目にも青々としています!

(左)2024年8月の状況 (右)2025年6月の状況
(左)2024年8月の状況 (右)2025年6月の状況
(左)2024年5月の状況 (右)2025年7月の状況
(左)2024年5月の状況 (右)2025年7月の状況
(左)2024年5月の状況 (右)2025年7月の状況
(左)2024年5月の状況 (右)2025年7月の状況

土のう筋工の設置状況

2024年9月に施工が完了した土のう筋工の経過状況です。
冬季の降雪や近年多発している集中豪雨にも耐え、斜面を安定させ、雨水の流速を抑える土のう筋工の機能をしっかりと果たしています。

(左)2024年9月の状況 (右)2025年7月の状況
(左)2024年9月の状況 (右)2025年7月の状況
2025年7月撮影(2023年土のう筋工試験施工地)
2025年7月撮影(2023年土のう筋工試験施工地)

斜面を安定させた結果、伊吹山のニホンジカが好まない「クサギ」という植物が繁茂しました。

増えすぎたシカの捕獲

2023年度、市では5合目と山頂にICT技術を活用した大型囲いわなを新たに設置。
2024年度には3合目と5合目半にも大型囲いわなを追加導入し、目標頭数300頭を上回る395頭の捕獲を行いました。
2025年度には西側斜面の捕獲強化をし、431頭を捕獲しました。

伊吹山に設置している大型の囲いわな
伊吹山に設置している大型の囲いわな

これまでの取組により、今年(2026年)、山頂のお花畑は次々と蘇ってきています。
2024年に設置した獣害防止柵と捕獲圧が効果を発揮し、4年前の荒廃した山頂と今の風景を見比べると、その違いは一目瞭然。皆様のご支援の賜物であると同時に、自然の回復力の大きさを実感しました。

(左)2022年8月の状況 (右)2026年7月の状況
(左)2022年8月の状況 (右)2026年7月の状況
(左)2022年8月の状況 (右)2026年7月の状況
(左)2022年8月の状況 (右)2026年7月の状況

完全復元へ向けて—次のステージ

山頂の植生回復は進みましたが、伊吹山全体の再生はまだ途上です。2026年度の重点事業は以下の通りです。

【2026年度の取組紹介】

(1)登山道の安全確保
(2)南側斜面の復元
(3)継続的な鹿捕獲と侵入対策
(4)ボランティアによる植生復元

登山道の安全確保

・南側斜面の落石防止対策:4,200㎡(予算:2,700万円)
・登山道周辺の安全性確認が、次段階の本体修繕へつながる重要なステップです

落石対策ネットの設置作業
落石対策ネットの設置作業

南側斜面の復元

・大規模伏工:7,300㎡(予算:4,000万円)
・その他筋工660m、伊吹山固有植物の採種育苗・植栽500本など

固有植物の採種育苗・植栽作業
固有植物の採種育苗・植栽作業

継続的な鹿捕獲と侵入対策

・鹿捕獲圧の継続
・獣害防止柵の修繕、維持管理、新規柵の設置など

伊吹山に設置している大型の囲いわな
伊吹山に設置している大型の囲いわな

ボランティアによる植生復元

・ボランティアによる5合目への土のう筋工設置(6月実施)
・ボランティアによる獣害防止柵の設置(400m×2基)

(左)土のう筋工用の土のう作成作業  (右)獣害防止柵設置作業
(左)土のう筋工用の土のう作成作業  (右)獣害防止柵設置作業

最後に

伊吹山の再生は一度の大工事では完成しません。 行政、保全団体、ボランティア、支援者の皆様とともに、毎年着実に積み重ねることでのみ実現する長期的な取り組みです。登山道周辺の安全対策が確認できれば、最も荒廃している8合目から山頂部にかけての登山道本体修繕も視野に入ります。この次のステージが、伊吹山の復元を大きく前に進める局面です。

霊峰・伊吹山の自然を再生し、次世代へ繋いでいく——皆様とともに、この挑戦を進めていきたいと考えています。

ご支援のほど、何卒よろしくお願い申し上げます。

伊吹山の美しい景観を守り、未来へつなぐため、皆様のご協力をお願いします。

伊吹山と天野川
伊吹山と天野川

伊吹山から流れ出る水は、古来から今に至るまで脈々と人々の暮らしを支え、びわ湖への最初の一滴となって、近畿1,450万人の暮らしを支えるびわ湖へと注いでいます。
伊吹山をあずかるまちとして伊吹山を守ることは、びわ湖を通じた下流の方々の暮らしを守ることでもあります。
多くの皆様から愛される伊吹山を豊かな植生と生態系が息づく魅力的な山として守っていくため、皆様のご支援をお願いいたします。

おススメのお礼の品をご紹介

NANGAのシュラフ、ダウンジャケット

米原市に本社があり、近江真綿の布団をルーツに持つNANGA。
数量限定ですが、こだわりの厳選したダウンを使用したシュラフやダウンジャケットをご用意。シュラフはエントリーモデルからハイエンドまでご用意していますので、お好みに合わせてお選びください。

  • 山・農業
  • 森林・林業
  • 自然・環境
  • 災害

進捗情報

現在進捗情報はありません

お礼の品